鬼をたずねて イーハトーブの冬②

今回は、花巻市の南隣、北上市を訪ねました。
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実は、ここは鬼の里。鬼剣舞(おにけんばい)で有名な土地です。賢治さんの詩に「原体剣舞連」があって、以前から鬼や鬼剣舞が気になっていたのですが、京都岩手県人会の方の弟さんのご案内で、「北上市立鬼の館」にお連れ頂き学芸員の鈴木明美さんからとても詳しい説明を伺うことができました。f0135222_14114045.jpg
北上市は鬼で町おこしをしていて、市民憲章に「あの高嶺 鬼すむ誇り」と鬼が出てくるのにはびっくりしましたが、北上市民にとって鬼は見守ってくれる祖霊であり、幸せをもたらす善神なのだそうです。
展示は、日本の鬼はもちろん世界の鬼まで集められていました。鬼と一口に言っても、いろいろいるのですね。鬼の館では、①大人(おおひと)=山の精霊や風神、雷神などの超自然現象を神格化したもの、②鬼神=人々の災厄を除く鬼、③餓鬼=仏教の鬼、④妖怪、の四つに分けて鬼曼荼羅として展示されていて、とてもわかりやすかったです。こうしてみると、鬼は悪いばかりでなく神として私達を守る面もあるということがよくわかります。
京都に住んでいると、追儺(ついな)や六道参りなど、知らず知らず私達の生活行事に関わるところに鬼が登場するので、とても身近な存在にも感じます。こどもの頃、よく親に「悪い子のところにはなまはげがくる」とおどされたのですが(笑)、こども心にとても恐ろしかったです。こども時代だけでなく大人になった今もですが、「悪いことをすると鬼が見ている」という気持ちはとても大切だと思います。鈴木さんの「鬼は私達の心の中にいる」という言葉が心に残りました。f0135222_14122845.jpg
さて、剣舞ですが・・・岩手県にはおよそ120もの団体があるそうです。ヘンバイ(足踏み)がケンバイとなり剣舞という字が当てはめられたのだとか。現在北上地方には13組の踊組がありますが、いずれも岩崎鬼剣舞を祖としています。f0135222_14144924.jpg
その岩崎地区にもご案内頂いたのですが、大人からこどもたちに地域の中で大切に伝承されていて、剣舞が大好きで楽しんで参加するこどもたちがたくさんいるのだとか。いわさき小学校のこどもたちの鬼剣舞は有名で、外国公演にも出かけているんです。今回は見る機会がなかったのですが、ぜひ次回は見てみたいです!
ということで、次回への期待をこめて鬼剣舞の衣装を着せて頂きました。どうですか~?
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by kira_hoshi | 2009-02-11 14:20 | 希望郷いわて
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