富士宮市の奇石博物館

さて、次なる寄り道は・・・静岡県富士宮市の奇石博物館
f0135222_211032.jpg
ご案内役は、静岡自然を学ぶ会の代表で、絵本「あまがえるさん なぜなくの?」の訳者である池上理恵さんです~!去年の春、静岡アートギャラリーでの「宮沢賢治展」以来、すっかりお世話になっています。思えば去年は、賢治さんのおかげで頼もしい先輩方にたくさんめぐり合い、人生がとても豊かになった一年でした。
理恵さんによると、奇石博物館には賢治に詳しい学芸員さんがいるそうな。「石っこ賢さん」と呼ばれた賢治さん・・・でも、私、石だけはなかなか興味が持てずにいましたので、勉強のため伺いました。f0135222_21105225.jpg
途中、しっかり富士宮やきそばで腹ごしらえ。店には、富士宮やきそば学会というノボリが立っていました。ちょっと固めの麺に、野菜とお肉がたっぷり・・・おいしかったです~!(麺といえば、花巻で食べたじゃじゃ麺もおいしかった~!)
さて、奇石博物館の存在は、○年前(?)の大学生の頃から知っていました。当時、ハンググライダークラブに入っていた私、富士宮の朝霧高原に授業をさぼって通っていたのです。(ああ・・・懐かしい・・・)でも、当時は石には全く興味がなかったのでした。
ところが・・・館内に一歩踏み入れた途端、興味を引くものばかり・・・金ピカピカの石や光を当てると光る石・・・え~!こんなものが道に落ちているのですか~!
・・・残念ながら道には落ちていませんが(笑)、自然の力でこのような美しいものができるのですから、不思議です。特にびっくりしたのは、最先端技術の光ファイバーと同じ結晶の構造を持つ「テレビ石」が、はるか昔から自然界に存在していたというのですから、人間なんてまだまだなのですね。自然はすごい!!
そして、学芸員の荻原美広さんがおっしゃるには「賢治の作品に出てくる石は、言葉がきれいだということだけではない、これしかない!という一番特徴的なところを捉えて言葉にしている」。私、今まではただ言葉の美しさだけを思っていましたが、石そのものにもとっても興味がわいてきました。そして、一関の東北砕石工場に勤めていた頃の賢治の話などを聞くにつれ、石と賢治の関わりをとても強く感じるようになりました。
博物館内には「賢治の部屋」があって、賢治についての展示があります。イギリス海岸で賢治が発見した偶蹄類の足跡の型もあり(後日、賢治研究者によって型採りされたとっても貴重なものです!)、なんだかわくわくしてきます

f0135222_21115677.jpgf0135222_21122031.jpgf0135222_21123571.jpg







今回、賢治記念館の展示がちょうど「北上川と賢治」だったのですが、その中でイメージのわかない石をメモしてきたので、見せて頂きました。(学芸員の春原さん、ありがとうございました!)詩「岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)」に出てくる石で、写真左から斑レイ岩、イリドスミン(白金類)、ディアラジット(異剥石、透輝石)。
本当は釜石線に乗って、車窓から風景を眺めるべきなのですが、それはいずれまた・・・。
皆、特殊な石で、イリドスミンなどは出れば重要な産業になったことから、賢治は地学者であるとともに花巻の人達の生活を考えていたのではないか、というお話でした。
砕石工場に勤めたのも、農業用の石灰肥料のためだったし、工場で働く人達の給料の心配もしていたという賢治さん・・・自分の好きな「石」を、なんとか皆の役に立てたいとがんばったのですね。
賢治さんの話だけでも尽きるころはなかったのですが、荻原さんの説明で石の世界は限りなく広がって行き、気がつけば・・・5時間も博物館にいてびっくりしました!
なんだか、密度の濃い一日でした。そして、石っておもしろい!と思いました。賢治さんのおかげで、また違う世界の扉が開いたようです。
[PR]
by kira_hoshi | 2009-02-14 21:18 | 宮沢賢治
<< 図書館のバスに乗って・・・ 松居直さん講演会 >>