賢治さんヒストリア

すみません~!なんだか目が回っておりまして、ブログご無沙汰してしまいました。
いろいろとお伝えしたいことがたくさんあるのですが、まずは・・・賢治さんです!
先日、NHKの「歴史秘話ヒストリア」で、宮沢賢治の東北砕石工場時代が取り上げられ、石の営業に携わっていた2年半が、クローズアップされていました。
「石っこ賢さん」と呼ばれるほど石が好きな賢治さん、その作品の中にも石の名前や表現が出てきて、石を知らない者には何のことだかさっぱりわかりません。でも、石そのものを知ると、それを言葉にした賢治さんの才能には本当にびっくりして感動してしまいます。
私も、石には全く興味がなかったのですが、富士宮市の「奇石博物館」の皆さんのおかげで、石によって賢治さんの作品をもっと知る体験をしました。また、3月に訪れた花巻市大迫の「早池峰と賢治の展示館」では、「石の研究者が賢治の作品を解釈する面白さ」を知りました。文学者も科学者も宗教学者も賢治さんを研究していると思うと、やはり賢治さんは宇宙のような人なのではないでしょうか・・・。
その宇宙にすっかりはまっている私です。(笑)
そもそも私がはまり始めた入り口は、賢治さんの言葉。声に出した時に頭の中にイメージが湧き起こってくる魔法のような言葉でした。そして、今はその言葉のイメージを旅することがうれしくて楽しくて・・・。100年前とは時代も風景も違うかもしれませんが、その場所に行けばイメージを旅することは誰でも自由にできるのですもの。
この頃は、花巻に行く度に、そんなことを楽しんでいます。

そのNHKの番組で思い出したのが、奇石博物館さんからご紹介頂いた「宮沢賢治 早池峰山麓の岩石と童話の舞台」という本です。f0135222_0132621.jpg筆者は、早池峰山麓をフィールドワークしながら「どんぐりと山猫」「風の又三郎」の舞台を探した元岩手大農学部教員の亀井茂さん、地質学の観点から早池峰山について調査した照井一明さんのお二人。(販売元はイーハトーヴ団栗団企画 FAX019-686-2615 奇石博物館、早池峰と賢治の展示館にもあります)
私、実は一昨年の夏、早池峰山に登りました。なのに、登ることに必死で何も考えられませんでした(笑)。今になって、このご本を読んでみると賢治さんの言葉と風景や岩がぴたっと重なります。いつかもう一度、早池峰山麓を訪れたいと思っています。

こういうのを、フィールドワークというのですね。私は研究者ではないので、ただ自分の足で歩いて探すことが楽しいだけなのですが、そうしながらより賢治さんの言葉が心に深く入ってきます。そんなことを教わったのは研究者の故・池上雄三さんの著書、「宮沢賢治 心象スケッチを読む」(雄山閣)。f0135222_014956.jpg
残念ながらこのご本は品切れになっているのですが、図書館でぜひご覧ください。
私は奥様の理恵さん(絵本「あまがえるさん、なぜなくの?」の翻訳をされています)から雄三さんのお話をお聞きしながら、それまでは難しいと思っていた賢治さんの詩がどんどん好きになりました。
それは、雄三さんが10年間通い続けてフィールドワークし、イメージをふくらまし続けて研究した文章に、わくわくさせられるからなのです。巷ではあまり有名でない「外山詩群」についての考察なのですが、賢治さんを訪ねる紀行文のようで、行ったことのない外山がぐっと身近に感じられるようになりました。
いつか実際に行ってみたいなあ・・・。
きっと、こどもも大人も素人も研究者も、それぞれにイメージを持てるのが賢治さんの世界なのです。だから、今でもまるで賢治さんが生きているような気がするし、その作品はいつまでも普遍性を持って私たちに語りかけてくれるのです。その言葉の世界を永遠に旅していたい・・・と私は思っています。
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by kira_hoshi | 2010-05-15 00:21 | 宮沢賢治
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