岩手と宮城、行ってきました。④

花巻から釜石線に乗って遠野に向かいました。遠野といえば、柳田國男の「遠野物語」で知られる民話の里。私も何度か訪れながら、その昔話の世界にひかれるようになりました。今では知人も増え、みなさんにお会いしたくて訪れるようになっています。
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遠野市では、人々の暮らしの中で生まれ、受け継がれてきた豊かな文化資源を、調査研究・活用するため、遠野文化研究センターを今年4月に設立しました。そして3月の東日本大震災を受けて、「文化による復興支援」として「三陸文化復興プロジェクト」が始まりました。今回ご縁があって、そのお手伝いを少しだけさせて頂きました。
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このプロジェクトには、「献本活動」と「文化財レスキュー」の2本の柱があります。
「献本活動」は、被災地に本を届ける活動なのですが、まずは遠野に全国から集まった献本を分類してデータ化し、分類番号に基づき整理保管します。そして、受け入れ先の要望に沿って贈呈するというシステムです。
私がお手伝いに行った時点で、20万冊近くの本が全国から集まっていました。お手紙入りの箱もあり、送り主の“想い”を感じました。そしてこれを整理するセンター職員やボランティアの方々も、“想い”をこめて作業しています。全てが手作業なので、山のように積まれた段ボールを見ると気が遠くなりそうでしたが、ゆっくり少しずつでも“想い”をこめて作業することが大切なことなのですね。
また、「文化財レスキュー」は、大槌町の古い記録をきれいに修復するというもの。こちらは、津波をかぶった資料を、乾燥させて塩をはらい、洗浄しまた乾かす・・・という作業が行われていました。こちらも、大変な仕事です。でも、作業が終わった資料を見て、きれいに修復されていることに感動!私が見せて頂いたのは、明治や大正時代の議会記録など、昔の人の生きた証になるような大切な資料ばかりだったので、これ等が残ったことは、町にとって大きな励みになると思いました。
このプロジェクトについては、遠野文化研究センターのHPをぜひご覧ください。なお、献本については受付していない本もありますので、詳細をご確認ください。

遠野は地理的に沿岸部に近く、震災直後から救助の前線基地になっていました。今も、多くの人が国内はもとより外国からも遠野を訪れ、沿岸のボランティアに向かっています。人や物資の支援はもちろん、文化の支援も行われていることは、「民話のふるさと遠野」らしいです。

その遠野の「三陸文化復興プロジェクト」について、遠野文化研究センターの職員さんからお話を聞く会が、10月10日(祝)に京都市中京区のウィングス京都で行われます。語り部さんによる昔話もあり、じっくりと遠野を知って頂く会になると思います。
詳しくは
、カッパ研究会http://www.kappa-kyoto.vis.ne.jp/
語りの里実行委員会http://katarisato.exblog.jp/
(なお、9日開催の「語りの里」第6弾はすでに定員となり、締め切りとなりました。ご了承ください。)
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by kira_hoshi | 2011-09-29 00:22 | 希望郷いわて
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