宮沢賢治の時間 5回目

先日、今年度最後の賢治の時間に「銀河鉄道の夜」(原作:宮沢賢治 文と影絵:藤城清治)を読みました。
毎年のように最終回は、「銀河鉄道の夜」です。それは、ちょっとカッコつけですが、この未完の物語の先を、私もこどもたちもそれぞれに「みんなのほんとうの幸い」を探しながら、現実の中で続けて行くのだと思うから。これから大人になっていくこどもたちへのメッセージになればと思いながら読んでいます。
でも、いい大人になった私にも、それは何なのか未だに見つかりませんし、情けないことに日々探しているのは「自分のほんとうの幸い」だったりします。「みんなのほんとうの幸い」が、いつか見つかる時が来るのでしょうか・・・。

こうして同じ小学校の6年生と時間を過ごすのも、丸5年・・・。
年間5回、賢治作品をこどもたちと味わいながら、「こどもたちにとってよい時間になっているのだろうか・・・」と悩んできました。でも、「間違いではない」という確信だけは持てるようになりました。きっとこの時間がこれから大人になって行く中で、改めて賢治さんの言葉に出会うきっかけになるに違いない、これで終わってしまうのでなく彼らの人生の中で育っていくに違いない、という確信。
先生方と「そうだといいな~」とお話しながら、この5年読んできましたが、やっとそれが確信になりました。
私の心の中に、ゆるぎない「何か」が生まれたような気がします。
その「何か」も、こどもたちの未来も、目には見えないことなのですが、それを心に想うことがとても大切なことだと思います。

今回は、1年生のところにもおじゃましました。「大仏のくいにげ」(京都の昔話)「あまがえるさんなぜなくの?」(キム・へウォン/文 シム・ウンスク/絵 池上理恵 チェ・ウンジョン/共訳)「スーホの白い馬」(モンゴル民話 大塚勇三/再話・赤羽末吉/絵)・・・と日本や韓国、モンゴルの昔話を読んだ後、「森の絵本」(長田弘/文 荒井良二/絵)を楽しみました。
1年生はまだまだかわいくて・・・でもあっという間に6年生になるのですね。
小学校の6年間に、心に残ることがたくさんあるよう願いながら、来年度もこどもたちと本を楽しみたいと思っています。
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(2週間前の雪は、桜の木に雪の花を咲かせました。あとひと月もすれば・・・桜のシーズン)
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by kira_hoshi | 2012-02-26 10:19 | 宮沢賢治
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