宮沢賢治の短歌に
「夜明げには
まだ間あるのに
下のはし
ちゃんがちゃんがうまこ見さ出はたひと」
賢治さんが盛岡にいた大正時代は、若者が手綱をとり下ノ橋を駆けぬける勇壮な姿を見ようと、朝早くから大勢の人が詰め掛けたとか・・・。
今は、乗り手はこどもたち。滝沢村の鬼越蒼前神社から盛岡八幡宮までの15キロを、4時間もかけて馬に揺られて行きます。
では、その勇姿をご紹介…。
皆、手を振る姿も堂々としています。
たくましいからだに目はとてもかわいい馬たち。ばんえい競馬で優勝している馬もいるのですって。
着飾った晴れ姿、とてもきれい。
今年産まれたばかりの子馬も、一緒に歩きます。
鳴輪や鈴の音は、私には「じゃらじゃら」「がらんがらん」「シャンシャンシャン…」のように聞こえました。この鈴の音は環境省の「残したい日本の音風景百選」に指定されているのだそうです。
田植えが終わった田んぼを見ながら進んでいく馬こ…向こうにはカメラマンの列…。
そして、地元の方々がこの日のために丹精こめたあやめが咲いていました。
これで岩手山が見えたらいうことなし、ですが残念、雲に隠れていました。
馬この衣装、鈴の音、稚児たち・・・とてもすてきな祭でした。
今年は76頭の馬が歩いたのだそうです。ハレの日に馬も家族も誇らしげでした。