イーハトーブ 雪の旅 後編<陸前高田>

ずっとお訪ねしたいと思っていた場所がありました。
津波の被害を受けた陸前高田市の、竹駒に、2011年11月に開館したこども図書館「ちいさいおうち」。
盛岡市のNPO法人うれし野こども図書室が、東京子ども図書館の支援を受けて運営しているトレーラーハウスの図書館です。
絵本「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン)のイメージそのままのちいさな図書館を、一度お訪ねしたいと思っていました。

今回、大雪後の快晴の中、花巻のお友達に連れて行ってもらいました。
海に近づくにつれて空の青が濃く、雪が少なくなり…同じ岩手県内でも内陸と沿岸はこんなにお天気が違うのですね。
高田の海沿いの悲しい光景には、胸がつぶれる思いでしたが、仮設商店周辺の人の賑わいには明るい気持ちになりました。
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「ちいさいおうち」は、コミュニティーセンターのすぐとなりに、ちょこんとかわいく建っていました。
扉を開けて思わず心がときめきました。なんてかわいい、そしてわくわくする空間なのでしょう。
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20畳ほどの広さの部屋をぐるりと本棚が取り囲み、絵本がたくさん…。どの本もどの本も「読んで!読んで!」と声をかけているような、温かい雰囲気です。
お昼ごはんでこどもたちがいない時間帯だったので(内部の写真も撮らせて頂きました)、スタッフの方が丁寧にご説明くださいました。こちらでは、こどもたちが自分の家のようにくつろいで本を楽しんでいるそうです。だから、読み聞かせスタイルも一対一で、家のように…。スタッフの皆さんが、コミュニケーションをとりながら一緒に本の世界を楽しむことを大切にしているのだそうです。
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机やいすも、カウンターも、この部屋に合わせて家具職人さんが作ってくださったのだとか。「ちいさいおうち」には、たくさんの皆さんの思いがいっぱい入っています。
隣には、昨年12月に開館したログハウスの陸前高田市立図書館。こちらは、北海道の団体からの寄贈で、大学生がたくさんやってきて作ってくれたと聞きました。木の香りがして、とても居心地がよかったです。
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現在、陸前高田市にはこのログの市立図書館の他、支援団体が運営する図書館が3館あるそうです。
(なお、収蔵スペースが不足しているため、図書の寄贈は受け付けていないそうです)
そして陸前高田市のHPによりますと、図書館建設のために「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」を行っているそうです。図書館建設のために、読み終えた本が役に立つのだそうです。またひとつ、私にもできそうなことを見つけました。

帰ってきてから、「ちいさいおうち」で聞いたことを、心の中でリフレインしています。
一人ひとりに合わせて一緒に本を選び、楽しむことの大切さ…。それは、その子の心にじっと寄り添うことなのだと思います。私も、どこにいても、誰とでも、いつもそういう気持ちでいたい…と思いました。
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by kira_hoshi | 2013-02-02 20:39 | 希望郷いわて
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