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韓国の昔話「あまがえるさん なぜなくの?」

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「むかし、かあさんの いうことをきかない 
あまがえるのこが いました。
このこは だいの へそまがり。
かあさんが なにをいっても
はんたいのことばかり していたのです。」(本文より)



韓国では、日本で言うあまのじゃくのような人のことを「あまがえるさん」と呼ぶのだとか。
「あまがえるさん なぜなくの?」(キム・ヘウォン/文 シム・ウンスク/絵 池上理恵 チェ・ウンジョン/共訳 さ・え・ら書房)は、その謎が解けるような昔話です。訳者の池上理恵さんから頂いたとき、表紙のかえるさんのあまりのかわいさに微笑んでしまいました。裏表紙の後姿も、またかわいいんです!
全体にリズムがとてもよくて、歌のように心地よいです。何度もこどもたちに読んでみて、皆が笑いのツボに入るところもわかってきました。でも、その笑いが盛り上がった頃、ちょっと悲しい結末が・・・。大人にはじんときます。小さなこどもにはその結末がまだ理解できないかもしれませんが、いつかわかる日まで心の中にしまっておいてくれるといいな。自分でその意味に気がつけば、より深く心に残る物語になりますものね。池上さんが韓国で原作を見つけ、惚れこんで訳した日本語訳はとても温かく、読んでいて優しいあまがえるのかあさんの気分になります。
こどもがへそまがりになっている時、親子で読むと優しい気持ちになれそう・・・。
(こどもだけでなく、大人のへそまがりにも効きそうです・・・)
by kira_hoshi | 2008-10-01 23:25 | 本を読む
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