カテゴリ:宮沢賢治( 88 )

比叡山の賢治さん八十回忌

9月21日、今年の比叡山は快晴。
そして秋の始まりを感じる風が吹いていました。

去年は台風で関西宮沢賢治の会会員が集まれませんでしたが、今年はまたお山に行くことができました。
今年は、お忙しい中、花巻市長もお越しくださいました。
そして素晴らしいご縁がつながり、賢治音楽にお詳しい佐藤泰平先生も仙台からお越しくださいました。賢治の弟・清六さんと親交のあった先生に、法要会で「精神歌」を独唱して頂きました。間際になっての無理なお願いにもかかわらず、先生は賢治さんの詩碑の前で心をこめて歌ってくださいました。
読経が始まるとあたりがしんとして、そこだけ別の空間のように感じました。
東日本大震災の犠牲者の方々のご供養もあり、改めて沿岸に思いを馳せました。
祈りながら、とても心が静かになりました。

午後からは、静岡自然を学ぶ会代表の池上理恵さんの講演でした。、
賢治研究者のご主人の研究についてと、ご主人の最後の日々を枕元で賢治作品を読みながら家族で過ごしたというお話…。お聞きしながら、心がじんわりと温かくなりました。
なんだか心に感じることばかりの1日で、お山を下りる時にはとても安らかな心になっていました。
来年もまた、お山に行けますように…。
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by kira_hoshi | 2012-09-22 23:04 | 宮沢賢治

宮沢賢治の時間 2回目

なんだかバタバタしていた7月ですが、やっと6年生のところに行ってきました!
今年の子達は、結構、賢治さんを読んでいる!という印象で、今回の「注文の多い料理店」も半分くらいが知っていました。でも知らない子達は「メニューが多い店」とか「お客で混んでいる店」とか言っています・・・シメシメ(笑)。
小林敏也さんの絵本「注文の多い料理店」は、絵ばかりでなく文字の色や大きさも物語のドキドキ感を表していて、ほんとに興奮しちゃう。その興奮で読むと、息切れしてしまうので要注意です(笑)。
でも息切らしながら楽しかった~!こどもたちの気持ちと、物語と、私の呼吸がぴたりと合った感じでした。
その後の休み時間に図書室に行ったら、6年生がたくさん来て賢治さんの本を借りて行きました。
シメシメ・・・きっと楽しかったってことですよね。(笑)

続いて2年生のところにも・・・。
この子達が人懐っこくて、始まる前からわいわい賑やかでした。
去年読んだ本も覚えていてくれて、うれしいです。
「来年はもっと本持ってきてね~!」と言われました。
この人懐っこさ・・・いつまでも持っていてほしいです。
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by kira_hoshi | 2012-07-13 21:49 | 宮沢賢治

宮沢賢治の時間 1回目

実は、私は小学校6年生。(!?)
いつもの小学校に賢治作品を持っておじゃまするのも、かれこれ6年目になりました。
「私もみんなと同じ6年生」と6年生に言ったら・・・「え~~~!!!」という声が返ってきましたが・・・(笑)
今年は6年生のつもりでがんばりたいと思います。

そこで1回目は、「虔十公園林」にしました。ただ、朗読で聴くのはこどもたちには難しいと思い、図書室にあった紙芝居にしてみたら、これがとても理解しやすかったようでした。皆で読んだ「雨ニモマケズ」の言葉も、虔十の物語と一緒に心に沁み込み、賢治さんの人生にも関心を持ってもらえたと思います。
毎年思うことですが、6年生ともなると「ほんとうのこと」に真剣な目をして聞き入ります。
そのまっすぐな目を見ると、こちらも必死・・・。何しろ未熟な大人ですから(笑)
でも、こうして毎年、私自身がこどもたちに育てられてきたな~とつくづく思います。
今年も、6年生と一緒に賢治作品に向き合いながら、いろいろなことを考えたいです。

今回は、4年生にも会い、グリム童話や日本の昔話「一寸法師」など楽しみました。
この学年は、毎年、昔話で盛り上がりながら4年生になりました。そこで、またまた昔話・・・(笑)
新しい絵本も現代の物語もいいのですが、昔話には何百年も人から人に伝わってきた良さがあって、私もいい大人になってからやっとそのことに気づきました。
こどもたちも、いつか大人になってそう思う日がきますように・・・。
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by kira_hoshi | 2012-06-04 22:44 | 宮沢賢治

宮沢賢治・詩と絵の宇宙 行ってきました。

3月7日~19日(月)まで、大丸京都店の大丸ミュージアムで、「宮沢賢治・詩と絵の宇宙」が開催されています。初日は、賢治さんの弟・清六さんの孫にあたる宮澤和樹さんのギャラリートークがあり、たくさんのお客さんで会場がいっぱいでした。
和樹さんはいつも、清六さんから聞かされた賢治さんを家族の一人として温かく語られます。賢治さんが残した作品は、未熟な私にとってまだまだ難しくて遠く感じるものが山ほどあるのですが、宮澤家の方々の言葉で語られる賢治さんはずっと近い存在に思えます。そして、今も生きている人のように感じます。

本当に、賢治さんが生きていたら今どうしているだろう・・・。
1年経っても、まだまだなんともならないもどかしい復興。ふるさとの人々の苦悩に対して、どうしているだろう・・・。

今回、「雨ニモマケズ」手帳の原書が展示されています。4年ほど前「絵で見る宮沢賢治展」の時に、私はあちこちの会場に行き、神戸でやっと原書に出合えたのでした。以来、ますます言葉の一つひとつを深く感じるようになり、その時々、いろいろなことを想いながら読んでいます。
また、高村光太郎の揮毫による「雨ニモマケズ」詩碑の原書は初出展だそうです。なかなか見ることのできない、貴重な展示・・・期間中にまたゆっくり見に行きたいと思います。

東日本大震災からまもなく1年。京都岩手県人会は、9日~11日まで、四条河原町高島屋前にて街頭募金をします。被災地に想いをはせ心静かに祈りながら、これまでの支援のお礼と引き続きの支援のお願いをすることになっています。
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by kira_hoshi | 2012-03-08 20:31 | 宮沢賢治

宮沢賢治の時間 5回目

先日、今年度最後の賢治の時間に「銀河鉄道の夜」(原作:宮沢賢治 文と影絵:藤城清治)を読みました。
毎年のように最終回は、「銀河鉄道の夜」です。それは、ちょっとカッコつけですが、この未完の物語の先を、私もこどもたちもそれぞれに「みんなのほんとうの幸い」を探しながら、現実の中で続けて行くのだと思うから。これから大人になっていくこどもたちへのメッセージになればと思いながら読んでいます。
でも、いい大人になった私にも、それは何なのか未だに見つかりませんし、情けないことに日々探しているのは「自分のほんとうの幸い」だったりします。「みんなのほんとうの幸い」が、いつか見つかる時が来るのでしょうか・・・。

こうして同じ小学校の6年生と時間を過ごすのも、丸5年・・・。
年間5回、賢治作品をこどもたちと味わいながら、「こどもたちにとってよい時間になっているのだろうか・・・」と悩んできました。でも、「間違いではない」という確信だけは持てるようになりました。きっとこの時間がこれから大人になって行く中で、改めて賢治さんの言葉に出会うきっかけになるに違いない、これで終わってしまうのでなく彼らの人生の中で育っていくに違いない、という確信。
先生方と「そうだといいな~」とお話しながら、この5年読んできましたが、やっとそれが確信になりました。
私の心の中に、ゆるぎない「何か」が生まれたような気がします。
その「何か」も、こどもたちの未来も、目には見えないことなのですが、それを心に想うことがとても大切なことだと思います。

今回は、1年生のところにもおじゃましました。「大仏のくいにげ」(京都の昔話)「あまがえるさんなぜなくの?」(キム・へウォン/文 シム・ウンスク/絵 池上理恵 チェ・ウンジョン/共訳)「スーホの白い馬」(モンゴル民話 大塚勇三/再話・赤羽末吉/絵)・・・と日本や韓国、モンゴルの昔話を読んだ後、「森の絵本」(長田弘/文 荒井良二/絵)を楽しみました。
1年生はまだまだかわいくて・・・でもあっという間に6年生になるのですね。
小学校の6年間に、心に残ることがたくさんあるよう願いながら、来年度もこどもたちと本を楽しみたいと思っています。
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(2週間前の雪は、桜の木に雪の花を咲かせました。あとひと月もすれば・・・桜のシーズン)
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by kira_hoshi | 2012-02-26 10:19 | 宮沢賢治

宮沢賢治の時間 4回目

今回は、リクエストが最も多かった「注文の多い料理店」にしました。
それも、小林敏也さんの画本を読み語りしました。
小林さんは、賢治作品をたくさん画本にしておられるのですが、作品ごとに雰囲気が違ってすてきです。
以前から、特に「注文の多い料理店」の渋い絵と文字のデザインや、きれいな色合いが好き。扉を開けるごとのドキドキ感もちゃんと伝わってくる構成が、すてきです。
6年生にもドキドキが伝わったでしょうか?
それにしても、「注文の多い料理店」を、「メニューがたくさんある店」とか「お客がいっぱいで繁盛している店」とか想像していたこどもたちには、この話が一層面白かったようでした。
「自分の想像と全然違う」ことって、とても心に残るのではないでしょうか。
この小学校におじゃまするのも5年目になって、今年の6年生担任はお会いするのが3度目という先生もいます。その先生から「この学校のこどもたちは、賢治を難しいと言わず楽しもうとしていますよ」と聞いたのは、とてもうれしいことでした。それは、こどもたちと一緒に先生方が楽しんでおられるからではないでしょうか?私も、こどもたちに賢治さんの話をするのが楽しくてたまりません。でもある年は、無理なプログラムでこどもたちから「わからない~」「長すぎる~」という感想をもらったこともありました。あの年は、私も肩に力が入りすぎていたのですね。何事も、力加減は大切なものだなと思います。

さて2年生とは、まさに今日、1月25日のおはなし「はつてんじん」(川端誠)で大笑いしました。そこまで笑うか・・・と思うくらい盛り上がり、とても楽しかったです。そして節分を前に「ないたあかおに」(はまだひろすけ/文 いけだたつお/絵)。それから季節のおはなし「雪渡り」(宮沢賢治)の絵本をちょっとだけ紹介して、最後に「森の絵本」(長田弘/作 荒井良二/絵)を読みました。
最近、目が遠近両用で・・・(笑)絵本の字が他の字に化けたりします。
でも、そんな時も慌てず、騒がず、(ドキドキしながら・・・)読んでおります。
そろそろ、絵本用のめがね、必要かも。カッコいいフレームを探しております。(笑)
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by kira_hoshi | 2012-01-25 18:15 | 宮沢賢治

宮沢賢治の時間 3回目

今年のことは今年のうちに・・・と言いつつ、まだ11月の話です。(すみません、なんとかがんばります・・・)

同じ小学校の6年生のところに年5回おじゃましている「宮沢賢治の時間」、先月行ってきました。
久しぶりに会った6年生は、ちょっと大きくなっていました。
毎年この時期、ぐっと成長するように思います。そして、自分が小さくなったような・・・(笑)
そんな6年生を相手に、まず「星めぐりの歌」を一緒に歌い、「双子の星」の後半を読みました。皆にとっては、星が話をしたり動いたりするのが面白かったのだそうです。賢治さんの物語は、動植物が主人公であるものが多いですね。それどころか、石や森やざしきぼっこもありなのですからすごいです!6年生に紹介できるのは、ほんのちょびっとの賢治さんなので、いつか大人になった時にもっともっとたくさんの賢治さんに出合って欲しい・・・と思いながら、毎回読んでいます。

3年生にも会いました。1年の時も2年の時も、浦島の話をしてよろこんでくれたこどもたちです。そこで、しつこく今回も(笑)浦島を・・・。先月、伊根町で行われた国民文化祭「民話の祭典」で、本庄小学校のこどもたちが田島征彦さんと作った絵本「とこよのくにのうらしまさん」を見てもらいました。この絵本は、最後、うらしまさんはおじいさんにならないのです。それどころか、玉手箱からすてきなものが出てきます。(ひ・み・つ!)
3年生のみんなも、ラストシーンによろこんでいました。とても盛り上がって、楽しかったです~!
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by kira_hoshi | 2011-12-14 22:23 | 宮沢賢治

「朗読お茶会」と「宮澤賢治の童話語り」終了しました。

2日続けて、大切な朗読会がありました。

四条京町家「朗読お茶会」は、変わらず続けていられることをうれしく思います。
お客さん、町家スタッフ、お手伝いしてくださる皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
今回は、「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)を1時間に短縮して読みました。
「銀河鉄道の夜」は、いつも声に出して読みながらいろいろな思いが浮かんでくるのですが、今回はひとしおでした。未完の物語ですが、その先は、ジョバンニではなく読者それぞれの「今」が続いていくのでは・・・と思ったりして、今回は特に、「私はこれからどう生きていくのか」ということを考えながら朗読していました。
私の人生も、まだまだ未完なので(笑)、これからこの答えを探しながら進んでいくのですね。
きっと、いっぱい迷ったり悩んだりしながら・・・。

そして今日は、日本民家集落博物館の岩手の南部の曲がり家での朗読会に、チェロの三宅かおりさんと行ってきました。
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豊中市の服部緑地公園内にある民家集落博物館は、昔の家の佇まいと季節ごとの風景にとても心が安らぎます。なんだかなつかしい気持ちになるのは、私だけではないと思います。
それは、学芸員さんやボランティアさんたちがこの風景をとても大切にしておられ、努力しておられるからなのですね。訪れる度に、なんだか「帰ってきた」という気持ちになるのが不思議です。

f0135222_04710.jpg今年は、「セロ弾きのゴーシュ」をチェロと一緒に語りました。ちょっと記憶があいまいになってしまったところがあるのですが、曲がり家の土間でリラックスして気持ちよく語っておりました。かおりちゃんのチェロの音色も、足元の板の間を通して響いて、私、まるでゴーシュに出てくる動物たちのように気持ちよくなっておりました。
お越しのみなさんも、気持ちよかったのではないでしょうか?

さあ、明後日21日は、比叡山での賢治忌です。
今年もお山に上がります。
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by kira_hoshi | 2011-09-19 23:59 | 宮沢賢治

宮沢賢治の時間 2回目

今年の2回目は・・・「やまなし」にしました。
実は、6年生の国語の教科書に出てくるので、今まであえて読まないようにしてきました。こどもたちに国語を意識させたくないな~と思って・・・。
でも、今年はやってみました。「カニになった気分で聞いててね」と言って・・・。
すると・・・こどもたち、あまり考えすぎずに物語の世界にす~っと入ってくれたみたいです。集中して聞いている様子だったので、それぞれの心に川の中の風景が映っていたのではないでしょうか。
私も、イーハトーブの清々しい川を思い浮かべていました。やまなしのお酒を想像すると、熟した甘い香りがしてくるようでした。なんだか、とても五感が敏感になる物語だな~と改めて思いました。
その後、「雨ニモマケズ」をみんなで読みました。この詩の背景を話してからもう一度みんなで読むと、みんなの声が違っていました。後でアンケートを見ると、「雨ニモマケズ」の言葉を皆それぞれに感じていることがわかりました。よく聞いたり読んだりする機会のある「雨ニモマケズ」ですが、調子よく読むことに集中してしまって、言葉を味わうことを忘れていることが多いのかもしれません。自分の心の中でじっくり味わってみると、全く違うものに感じられます。そんなことに気づいてくれたのなら、うれしいです。

今回は、4年生にも会いました。
この学年には、1年生の時から会っています。去年は、落語絵本「はつてんじん」で大笑いしました。なので今年は、ちょっとこわ~い落語絵本「ばけものつかい」!
といっても、楽しいおばけがたくさん出てくる笑い話なので、こわくはないのですが・・・。皆、どうしておばけの話が好きなのでしょうね。そういえば、私もこれくらいの時には、こわい話が好きだったかも。こわいこわい、と耳をふさぎながら聞いていましたっけ。(笑)
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by kira_hoshi | 2011-07-08 23:20 | 宮沢賢治

宮沢賢治の時間 1回目

今年も、6年生と賢治作品を楽しみます。
先月、第一回行ってきました。

今年はまず、「セロ弾きのゴーシュ」。
皆の様子を見ながら中ほどのかっこうとタヌキを省略し、20分ほどにしてみました。
やはり、20分くらいがちょうどよいみたいです。絵本だともう少し長くても大丈夫なのですが、「耳で聴く」ことに慣れていないと、長時間はかえって集中が続かなくなります。
おはなしを好きな子もいれば、外で遊ぶ方が好きな子もいますから、大体真ん中辺をとってほどほどに・・・。毎年やりすぎてしまう私なので、今年は「ほどほどに」を心がけたいです。次回は何にしようかな???

f0135222_16273196.jpg5年生には、「葉っぱのフレディ」を聴いてもらいました。いつも5年生にはフレディになってしまうのですが、高学年にぜひ聴いてもらいたい物語ですから・・・。
今年の5年生は、3年生の時にクリスマス絵本で盛り上がって何度もリクエストした・・・あの学年でした。こうして毎年、本を読みながらこどもたちと思い出を積み上げて行けること、とても幸せなことだと思います。
今年もこどもたちと一緒に、本をたくさん楽しみたいと思います。
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by kira_hoshi | 2011-06-09 16:27 | 宮沢賢治