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「銀河鉄道の夜」ニュース⑤

心を無にして・・・いたら、すてきな絵本が届きました。
「静岡自然を学ぶ会」の池上理恵さんが訳した韓国の昔話「あまがえるさんなぜなくの?」です!お話も絵もとてもかわいくいじらしく・・・思わず微笑みながらページをめくりました。
池上さんとは、4月に静岡アートギャラリーで行われた「絵で読む 宮沢賢治展」の時に、お知り合いになりました。SBSの大先輩、上藤美紀代さんのご縁でひとときを過ごさせて頂いたこと、とても幸せな思い出です。亡くなられたご主人様は賢治の研究者で、ご夫婦で賢治の世界を大切にしてこられました。理恵さんにお会いし、ご主人の雄三先生のお話を聞き、心がとても温かくなりました。その理恵さんから絵本を頂き、静岡でのすてきな体験を思い出しました。
ギャラリー内の星めぐりのへやで、「銀河鉄道の夜」を読んだ時のこと・・・。小さなプラネタリウムのような雰囲気の部屋に、みなさんがひざをかかえてじっと集中して物語の世界にひたっておられました。それぞれの頭に中には、それぞれの銀河が浮かんでいたと思うのです。心の中で、みなさんそれぞれに違う銀河の旅をしていたと思います。でも、そこにいるみなさんの心が1つになったような・・・読み終わって顔を上げた時に、そう感じました。
そう、あの時の気持ち・・・私はどんな気持ちで読んでいたのでしょう?あんな気持ちで読めれば・・・と思っています。
明日は、講演の最後に「虔十公園林」を読みます。そして、晩は・・・相方・樹又がやってきて「銀河鉄道の夜」のリハです。そして明後日はいよいよ・・・!賢治さんに真っ直ぐ向かい、声に出したいと思います。
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by kira_hoshi | 2008-08-29 22:34 | 宮沢賢治

「銀河鉄道の夜」ニュース④

神戸大丸の「絵で読む 宮沢賢治展」に、賢治さんの原稿が展示されています。その中に、もちろん「銀河鉄道の夜」もありました。花巻の賢治記念館でも見たことがあるはずなのに、今回は特別な思いを持って見てしまいました。ひときわ訂正や書き込みが多く原稿用紙の欄外まで文字で埋まっている原稿は、ほんとうに賢治さんが何度も推敲した形跡・・・。
ええ、今回は第4次最終形を読むと決めたのですが、本当は3次までの初期形の方がジョバンニの心の内が生々しかったり、ブルカニロ博士によって銀河鉄道の旅の意味が明かされたり・・・。また朗読にあたって、脱字の部分は解説から言葉を補足しようと思っていたのですが、それはどうだろうか・・・とか、今さら迷っております。

f0135222_2057039.jpg相方に怒られそうですが、でも本物を前にして、改めて声に出す責任感を感じております。
まず、作者の思いをきちんと伝えることが一番大事なことですから。私、独りよがりになっていないだろうか・・・。
本番を前に、今一度心を無にして向き合わなければと思っております。
それにしても、作者の思いが伝わってくるオリジナルの原稿を、空襲の炎から守ったのは弟の清六さんだったという話を昨日伺いました。家族を郊外に避難させ、自分は残って土蔵と防空壕に保管した賢治さんの原稿を守り抜いたのだそうです。おかげで、活字からは決して伝わって来ないものを感じることができます。清六さん、すごいです!
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by kira_hoshi | 2008-08-28 20:48 | 宮沢賢治

絵で読む 宮沢賢治展

今日、8月27日は賢治さんのお誕生日。(生きておられたら112歳!)
f0135222_01462.jpgその日に、神戸大丸で「絵で読む 宮沢賢治展」が始まりました!
そしてついに私・・・「雨ニモマケズ手帳」の原本にお目にかかりました!!
思えば、去年の夏、花巻に行った時に萬鉄五郎美術館で展示していると聞きながら見に行けず、その後展示を追うように平塚美術館、静岡アートギャラリーと行きましたがいずれもレプリカの展示・・・。(原本は痛みやすいので一定期間しか展示できないそうです)
そして今回神戸でやっと!もう手帳の前を離れられませんでした。直筆の字は、やはり訴えかける力があります。
そしてさらに今日は、賢治さんの作品を世に出すべく力をそそいだ弟、清六さんのお孫さんにあたる宮澤和樹さんのギャラリートークもありました。清六さんから聞いた賢治さんのエピソードを紹介してくださいました。家族から見た賢治さんはどんな人だったのか、8歳下の清六さんがどんな風に賢治さんを思っていたか・・・とても興味深いお話でした。
また和樹さんのお話ぶりがとても誠実ですてきでした。今まで花巻の林風舎をお訪ねした折に、私のような者にもとても誠実に接してくださり感激しておりましたが、今日のトークでいつもどんな時も変わらず誠実な方なのだと思いました。
和樹さんのお話からは、賢治さんの人となりがとてもよく伝わってきて、またイメージが豊かになりました。と、同時に、賢治さんを知れば知るほどその言葉をどう表現したらよいのか・・・私などが人前で朗読していいのだろうかという気もしてきて、自信がなくなってきました・・・。
こんなことでどうしよう・・・。
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by kira_hoshi | 2008-08-27 23:55 | 宮沢賢治

心とことば

社会に出て早21年・・・私はずっと「言葉」に関わる仕事をしてきました。
だからと言って、言葉の専門家・・・というわけではないのですが、深く言葉に関わる日々を送ってきたと思います。そんな経験から感じたこと、大切にしたいことがあって、機会があれば「心とことば」というテーマでお話させて頂いています。
心がごちそうなら、言葉は器。様々なお料理をちょうど良い器に盛り付けるように、その時々の気持ちを、自分の気持ちにぴったりな言葉で表現したいですよね。でも、これがとても難しい・・・。若い頃、大人になるということは、それが難なくできるようになることだと思っていましたが、いくつになってもできていないような気がします。f0135222_19323422.jpg

できていない私がお話するのも変ですが(笑)、小学校の保護者向けや社会人の研修などで、内容を変えてこのテーマでお話しています。うまく伝わった時は、それこそ自分の思いをみなさんの心にふれる言葉でお話できた時なのでしょう。でも、そうばかりでないのは、まだまだ修行が足りない証拠。ほんとに・・・なかなか大人になれなくて困ってしまいます。(笑)
今度の土曜日もお話させて頂くことになっていますので・・・がんばります。
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by kira_hoshi | 2008-08-26 19:37 | こどもたち

地蔵盆におじゃましました

「朗読お茶会」が、下京区薬園町の地蔵盆におじゃましました。
実は、いつも源氏物語でお世話になっている島原のギャラリーのざわさんの町内。
お地蔵さんは、延命地蔵さんで立派な厨子に入ったお地蔵さんでした。
到着早々、冷たいかき氷の歓迎を受け、間髪いれずにカレーライスを頂き・・・ごちそうさまでした!みなさん来てくださるか心配だったのですが・・・なんと、大勢の親子の笑い声でギャラリーのざわがとっても賑やかになりました。正直言って、源氏物語の時よりたくさんのお客さんでした(笑)。幼児が多く、絵本への反応がたくさんあって楽しかったです。
先週の大津と同様、友人の阪田麻子さんとこどもたちがお話にピアノの音色を入れて盛り上げてくれました。保育士仲間の私達、こどもたちとも息がぴったり!なんだか、会場もお客さんも、私たちも・・・全てが自然でまるで昔馴染みのような気分になりました。私・・・こどもの頃、この町内で育ったのかしら?と思うくらい、とても楽しくみなさんと盛り上がってしまいました。
こんな気分を味わった後は、心がじんわり温かくなります。本当に幸せなことだなと思います。また、ぜひおじゃましたいで~す!
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by kira_hoshi | 2008-08-24 22:39 | 朗読のご報告

夏休みの思い出

そろそろ、こどもたちの様子も夏休み終了モード・・・。
すてきな夏の思い出ができたと思いますが、私もこの夏の思い出をひとつ・・・。
毎夏、お受けしている仕事に京都のバレエ学園の発表会アナウンスがあります。
実は、こども時代にバレエを習っていた私、この仕事を毎回とても楽しみにしています。
今年の演目は、学園創立40周年を記念して、「白鳥の湖」全幕!プロのダンサーに混じって小学校高学年以上のこどもたちが出演していました。ゲネの時は先生の厳しい注意が飛んでいたのですが、本番のこどもたち・・・本当に村娘やスワンになっていました!群舞もピタッと揃って、とてもきれいで感動しました。プロと一緒に舞台を創ることは、とてもすてきな経験だったでしょう。f0135222_946124.jpgこの夏一番の思い出になったのではないでしょうか。
私にとっても、一生懸命踊るこどもたちの姿が夏の思い出になりました。
私は根性がなくて、バレエを中学生でやめてしまったのですが、続けていればよかったな。(そしたら体がこんなに硬くはなかったかも?)実は恥ずかしながら、こどもの頃、宝塚に入りたくてバレエやピアノを習っていたのです。(続けていたらもしかしてタカラジェンヌになっていたのかしら・笑)
バレエ団から40周年記念のTシャツを頂きました。私もこれを着たらバレリーナに見えるかも?(・・・ありえないなあ・・・)
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by kira_hoshi | 2008-08-22 09:54 | こどもたち

京都の地蔵盆

京都は、五山の送り火が終わった途端、少し涼しくなって過ごしやすくなりました。
セミの声も小さくなり、夕焼けもぽわっとピンク色の秋の空・・・。日が暮れるのも早くなりました。
市内ではほとんどの小学校が2学期制なので、もう来週には学校は始まります。もう夏休みもおしまい・・・その前のお楽しみが地蔵盆!京都に来るまでは知りませんでした!
京都の街にはあちこちお地蔵さんがあります。地蔵盆の時にはお地蔵さんはきれいに清められ、お経をあげてもらい、町内のこどもの神様として大切にされます。この時は、こどもたちのお祭りでもあるのです。
でも、最近の少子化で町内にこどもがいなくなり、お年寄りだけで地蔵盆をする地域・・・また、マンションができて家族連れが増えたものの、町内にお地蔵さんがなくてレンタルしてくる地域・・・など、昔とはずい分様子が違ってきているようです。それでも、送り火の後の土日になると、あちこちの路地にテントが建ち、町内ごとに地蔵盆をしているのを見かけるんですよね。
私も、今年は下京区薬園町の地蔵盆におじゃまします。源氏物語シリーズでお世話になっている、島原のギャラリーのざわの町内なのですが、こどもがいないらしい・・・。
こどもも大人も、地域外の方も・・・ぜひぜひお越しくださ~い!

◎「朗読お茶会」in地蔵盆
京都島原ギャラリーのざわで24日(日)午後1時ごろから
「どうぞのいす」「あっぷっぷ」「双子の星」など
お話にピアノの音色も参加しま~す!入場無料!
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by kira_hoshi | 2008-08-20 22:07 | 京都

「銀河鉄道の夜」ニュース③

去年、「風の又三郎」を全編読んだ時は、2時間という長さもさることながら、登場人物のこどもたちの方言に悩まされました。(泣)花巻の方々に聞いたり、俳優さんの朗読を参考にしたり・・・一番のテキストは花巻出身の朗読家・谷口秀子さんの味わい深い朗読CDでした。なかなかその通りにはいかないまでも、おかげでこの方言の部分が大好きになり、賢治さん独特のリズムもわかってきました。
今年は、「銀河鉄道の夜」。相方と2人で読みますし、ほぼ共通語で書かれていますので、精神的には大分楽です。でも、問題は“音楽のような言葉をどう表現するか”でしょうか?
音楽を聞きながらそれを言葉にしたり、森や野原を歩きながら詩を創ったという賢治さん。
賢治さんの生み出した言葉は、声に出して読んだ時に音楽のように感じることがあります。
そして、その情景が心の中に映画のように浮かんでくるのです。それを、私達が朗読した時、みなさんの心のスクリーンにどんな風に映るでしょうか?
10人いれば10の違った映像があるはず。それぞれの心の中に、どんな銀河が現れるのか・・・できることならのぞいてみたいです!
みなさんにとって見えないものが見え、聞こえないはずものもが聞こえ・・・そんな朗読になりますよう、がんばります!みなさん、31日、ぜひ聴きにいらしてくださ~い!
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by kira_hoshi | 2008-08-19 17:38 | 宮沢賢治

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

「銀河鉄道の夜」は、今まで抜粋で朗読する度に、消化不良な気持ちを感じてきた。
あらすじを主に抜粋すると、銀河の細かな情景を伝えきることができない。かといって、情景にこだわりすぎるとマニアックになってしまう。物語のテーマに絞りすぎると宗教的になってしまう。
どこをどう読んだらよいのだろう・・・。迷っているうちに、全編読もうと決心した。
でも、この長編は未定稿。賢治自身が晩年まで推敲を繰り返し、完成しないまま遺された物語で、研究者によって第1~3次稿(初期形)4次稿(最終形)として世に出ている。
全編読むとなるとどれを読んだものか・・・結局、最終形を読むことにした。
それでも、途中原稿が抜けていたり、脱字があったりするので、その部分をどう声に出すかは他の編纂や解説を参考にした。耳で聴いてわかりやすくするためには、少し工夫が必要だ。でもあくまでも「賢治」そのままを読みたいので、賢治独特の言葉はそのままに。読み間違いかと思われそうなものも、もちろんそのまま・・・。賢治さんは、何を思ってこういう言葉にしたのかと考えながら、声に出したいと思っている。
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(写真は、宮沢賢治が晩年暮らした羅須地人協会の建物)
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by kira_hoshi | 2008-08-17 18:15 | 本を読む

今年も送り火・・・

「朗読お茶会」in大津、とても楽しかったです。
お盆休みにもかかわらず、たくさんの方にお越し頂きありがとうございました。
大津のみなさんはこどもも大人もノリがよくて、私もノリノリになってしまいました!
ピアノの友人はこどもたちを交えたファミリーで参加、お話を盛り上げてくれました。
なんだか、とても温かい時間でした。私にとっては、心から笑顔になれたひとときでしたが・・・みなさんはいかがだったでしょうか?とても楽しかったので、またぜひ大津におじゃましたいと思います。みなさん、ありがとうございました!

そして、今年はお天気が心配でしたが・・・無事、送り火が終わりました。
いつものように大文字を、いつもと同じ場所で、おなじみの仲間と・・・。写真は、点火したばかりの頃と一番はっきりしている頃の2枚です。f0135222_22504565.jpgf0135222_2251256.jpg






仏様を送る大切な火なのですが、この時期は関西に帰省してきているおなじみが集まる時期でもあり、毎年同じような顔ぶれで眺めているような気がします。
不思議なことに、今年のような猛暑続きでも送り火の後は涼しい風が吹いてきて秋の訪れを感じます・・・。厳しい暑さもあともう少し、みなさん、がんばって乗り切りましょう!
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by kira_hoshi | 2008-08-16 23:18 | 京都