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希望郷いわて

40代に近づく頃から、自分のルーツについて考えるようになりました。
それは、川端康成の「雪国」を朗読しながら、雪景色に心ひかれ、何度も何度も朗読会で読むことになったという経験からです。どうしてこんなに心魅かれるのだろう・・・と思ったのですが、それは雪国のDNAのせいでしょう。

私は両親とも雪国新潟の出身で、私自身も新潟で生まれました。その後、小学校2年生くらいまで福島にいて、それから神奈川県に移り実家は今も神奈川です。江の島と海と富士山の見える場所で過ごしながら、雪国の体験は断片的なものになり、新潟のおばあちゃんの家の雪の多さや、小さい頃に行った福島の会津磐梯山・猪苗代湖なども写真だけの思い出となっていました。

でも、「雪国」を朗読しながら、あまりにも鮮明に雪景色が心に浮かんでくるのです。
20代の頃はそんなことなかったのに、40に近づいてなんだか自分の中に流れる東北の血を感じました。もう15年も関西に住んでいるのに、どうも関西弁はちっともしゃべれず、年を経るにつれて東北の言葉のイントネーションに懐かしさを感じるようになっています。小さい頃の記憶って不思議なものですね。
また、岩手の皆さんとのお付き合いしながら、真面目で頑固な東北人気質にひかれますし、うそのない正直さに居心地の良さを感じています。私の亡き父もそんな人で、若い頃はずいぶん父とぶつかりましたが、今思えば東北人気質の父が大好きです。
そして私も・・・頑固者かも???それもDNAのせいでしょうか。(笑)

本日、岩手県より「希望郷いわて文化大使」の委嘱状が届きました。
「賢治さんのご縁」と思い、恐れながらお引き受けしてから今年で4年目・・・。
今まで何もお役に立っておりません。でも、今後、岩手の復興を応援したい、何かお役に立ちたい、そんな気持ちで心新たに今年度の委嘱をお受けしました。昨年から花巻市の「花巻イーハトーブ大使」もお引き受けしていますし、微力ながら今後岩手のためにお役に立ちたいです。
岩手県はHPに「いわて復興ネット」のサイトを立ち上げ、復興についてのビジョンを示しています。岩手ばかりでなく、宮城、福島・・・復興に向けてこれから長い道のりになりますね。
「東北のこれから」は、「日本のこれから」となる大事な道のりだと思います。
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by kira_hoshi | 2011-04-30 18:14 | 希望郷いわて

4/18 ほっとna朗読会 13回目 終了しました

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毎月、賢治作品を朗読している「ほっとna朗読会」も、いつのまにか2年目に入りました。
いつのまにか・・・ってよいことです。リキまず自然体で無理なく続けているということですから。それというのも、「ジョイント・ほっと」の居心地の良さが一番の理由です。
この日も、ランチを食べに立ち寄って、(日替わりランチが650円、おいしいんです!)一旦買い物に出るつもりが、お店の常連さんやスタッフさんとお話しているうちに・・・もう15時15分になっていました。(こんなに居座ってはご迷惑ですけど・・・)

この日の賢治作品は「チュウリップの幻術」。
春のめくるめく陽気を感じられる物語。読みながらあまりにも、くらくらしてきて酔っぱらってしまいそう・・・な話で、木が行進したりさなぎ踊りしたり、想像すると楽しくて楽しくて。この季節にぴったりでした。
そういえば今年は天候不順で、春らんまんのお天気もまだやってきていないような気がします。もうまもなく風薫る5月。花の香りも、運んでくれることでしょう。

次回の ほっとna朗読会 14回目 は、5月23日(月)15時15分~ (30分ほど)
どなたもどうぞ、お茶しにお越しください。
この日は、先月読めなかった「シグナルとシグナレス」を読みます。
釜石線は今月6日に全線復旧しました。賢治さんが釜石線に揺られながら生まれた物語、読みたいと思います。
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by kira_hoshi | 2011-04-23 16:31 | “本のお使い”日誌

葉桜

桜が咲いて、散って・・・葉桜になりました。
いつの間にか、新緑の季節になっていました。

先週末まで、京都岩手県人会は土日ごとに募金活動をしていました。
会員の皆さんは60代~70代が多く、私にとっては親戚のおじちゃんおばちゃんのような存在です。京都の暮らしが長くても、やはり皆さん東北人・・・。真面目でがんこで言葉少ないところは、新潟出身の私の父と似ているなと思います。
可能な限りお手伝いしながら、このひと月あまりはいろいろなことを考えました。
私達以外にも、いろいろな団体がそれぞれの思いをこめて街頭に立っています。
そして、募金くださる皆さんも、様々な思いをこめて募金をしてくださいます。
一人ひとりの心が集まって大きな力になるのだと、本当に実感しました。
3月は雪も降り、凍えながらでしたし、一日立っているとご年配の会員さん達は、腰が痛そうでしたが、皆さん我慢強くて粘り強くて・・・。一緒に街頭に立ちながら、いろいろなことを学ばせて頂きました。

4月17日、「語りの里」第4弾も無事終了しました。
いろいろな思いを持っての開催でしたが、参加の皆さんのお顔を拝見していると本当に楽しそうで・・。
また、「語りの里」のブログもぜひご覧ください!
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by kira_hoshi | 2011-04-21 23:47 | 希望郷いわて

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京都では、桜がもう散り始めました。
今年の桜は開花まで待たせたのに、その後はなんだか慌てているみたいです。
昨日は仙台でも桜が開花したとか。
桜が、東北をやさしい春色で包みこんでくれますように・・・!
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by kira_hoshi | 2011-04-13 00:09 | 京都

明日で一カ月

明日で震災から一カ月になります。
あの日は京都も特別寒い日で、雪もちらちら舞っていました。
それから一カ月・・・今日は京都市中心部のソメイヨシノが見ごろとなりました。

どんな時でも、ちゃんと春が来て花が咲きます。こんな時の自然は優しいなと思います。でも、自然は厳しいことも多く、人はそれに対して抗う力などないのですね。大自然の中で、人はただ生かされているということに改めて気付きました。
でも、人は強いです。希望を持って、生きようとする力を持っています。様々な絆から力を得ることができます。そして桜のように、いつか花を咲かせるのですね。
このところ、岩手から届くメールや手紙を何度も読み返しながら、岩手の皆さんのまっすぐな言葉に感じ入っています。信じられないような現状をしっかりと受け止め、それを乗り越えて行こうとする強さが伝わってきて、私もしっかりと進まなければと思います。

今年の桜は、見頃が短く、花の色もいつもより白く儚いような気がします。
東北にも、早く桜が春を告げてくれますよう・・・。
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(京都府庁旧本館中庭のしだれ桜)
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by kira_hoshi | 2011-04-10 22:55 | 希望郷いわて

「語りの里」

以前、岩手県遠野のカッパ淵でまぶりっと(守り人)さんにお話を聞いたことがあります。
今でも心に残っているのは、「昔話は、人に伝わりやすいように変化して伝わっていく」という言葉でした。飢饉や戦・・・あまりにも辛い話はそのままでは伝わらない。人々に受け入れやすい形にすることで、人から人に伝わっていく。そうして脈々と語り継がれてきた昔話の裏にある真実に、思いを馳せなければ・・・と。
また以前、花巻市の「花巻のむかしっこがたり」の皆さんにお会いしました。その時に聞いた「家族や世代の絆が昔話の命」という言葉も、とても印象に残っています。

「昔話」には、何か不思議な力がありますね。
人から人へ伝わっていくことで、さらに大きな力となっていくような。
こどもからおじいちゃんおばちゃんまで、あらゆる世代をひとつにしていくような。
「昔話」はどんな時にも、人と人の絆となっていきます。
ネットで一瞬にして世界中に情報が広まる現代にあっても、人から人に温もりとともに伝えて行くことの大切さを、「昔話」は教えてくれているような気がします。
今回の震災の被災地、岩手をはじめ東北には昔話がたくさん残っていて、語り部さんの活動も盛んです。復興の中で、昔話が地域や世代の絆を作っていくきっかけになるにちがいありません。きっと。

そんな東北にエールを送るためにも、ことば・こころ・まちを結ぶ「語りの里」第4弾は、4月17日(日)に開催します。「語りの里」実行委員会や共催の皆さんとは、いろいろな思いをこめて開催しようと相談しました。
人から人への温もりが伝わる会になりますよう、願っています。
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by kira_hoshi | 2011-04-05 23:59 | 国民文化祭/その後

イーハトーブ花巻

大震災から3週間、未だ心が苦しくなるようなニュースも多いですが、被災地の皆さんが前に進んでおられる姿もたくさん拝見するようになりました。
とくに今日、4月1日は新年度の始まりでもあり、入社式などで新たな決意をする新入社員の皆さんの顔は、とてもしっかりしていて頼もしく見えました。新しい一歩が、力強い一歩でありますように・・・。

岩手県花巻市は、先月末で災害対策本部を閉鎖し、引き続き沿岸被災市町村支援本部にて他市町村や県外の支援をしています。まだまだ、不便なことや不安なことがあるでしょうに・・・そんな時に隣人を思いやる温かい気持ちは花巻はもちろん、岩手全体にあふれています。
気になる人、気になる場所がたくさんあるのですが、今はひたすら京都からエールを送り続けることしかできません。でも、そのうちにきっと行きますから・・・。

やはり京都からエールを送り続けている「宮澤賢治の詩の世界」さんは、震災チャリティー企画を今月17日(日)に行うそうです。「賢治に力をもらっている者の一人として何かできれば・・・」という思いで開催するそうで、その思い、すごくよくわかります!
きっと、たくさんの人に伝わると思っています。
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京都鴨川沿いでも、桜が咲き始めました。
でも、まだほんのちらほら・・・。本番は来週でしょう。
学校の入学式の頃、見ごろになるといいですね。
これから桜前線が、ゆっくり優しく、日本中を桜色にしていきます。
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by kira_hoshi | 2011-04-01 23:20 | イーハトーブ花巻