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比叡山で宮沢賢治八十一回忌

本日、9月21日は宮沢賢治さんの命日。
比叡山延暦寺の根本中堂近くにある賢治詩碑前で、賢治八十一回忌が行われました。
いつものようにお山の上は空が澄み、風がさわやかで、鐘の音を聞きながら心が静かになりました。そして読経が始まると、ざわついていた心が落ち着き、時間が止まったように感じました。三宅かおりさんのチェロと一緒に「雨ニモマケズ」を読ませて頂き、とても緊張しました。ただただ一生懸命でした。
午後からの講演会は、京都大学こころの未来研究センター鎌田東二教授の講演「宮沢賢治における宗教と文学」。岩笛やほら貝など、鎌田先生の吹く笛で始まりました。そしてその後、多くの作品を例として紹介しながらアニミズム、シャーマニズム、トーテミズムなどと分析していくのは、とても興味深かったです。賢治作品を読みながら、不思議だなあ、難しいなあと感じていたことが、先生のお話を伺って少し整理できたような気がします。
今年も、お山で一日過ごし、心穏やかになって下りてきました。

そして、明日は豊中市の日本民家集落博物館にて賢治さんを読みます。
「宮澤賢治の童話がたり 朗読&チェロの夕べ」です。
今年は、お月見も兼ねて夕方の5時半~6時半の開催です。
民家からの月、きっときれいでしょう。ぜひお越しください!
by kira_hoshi | 2013-09-21 23:39 | 宮沢賢治
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