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絵本とこども

先日、もうすぐ2才になる男の子のママと話していた時のこと。
保健所の検診でも保育園でも育児本でも「読み聞かせをしましょう」と言われて、プレッシャーになるという。自分が「やらなきゃ」と思うこともそうだが、読み聞かせの場でこどもが大人しく座っていず「どうしてうちの子だけ」と思ったりすることもあると・・・。むしろ、それぐらいの年齢のこどもなら、じっと坐っているより動きたいだろう。動きながら時々興味を示して近づいてくるなら充分だと私は思うのだけど。
そう言えば、読み手にしてもこどもの様子がプレッシャーになり、聞いていなかったりすると「私ってだめなのかしら?」と思うこともある。「赤ちゃんにじっと聞いてもらうにはどうしたら?」という質問を頂いたこともあるけれど、ハイハイするくらいの赤ちゃんなら、じっとしているより部屋の中をあちこち動き回る方が自然だ。じっとしていなくても、絵本を見ていなくても、本を楽しむ環境にいるということが大切。絵本は、無理やり聞かせるものではないし、こどもにしたって「聞かなきゃ」というプレッシャーを感じながら聞くなんておかしなことだ。
読み手も聞き手も、全ての人が「~しなきゃ」のプレッシャーから解放されることが一番。
そのためには読み手が、誰のためでもなく、自分が楽しむために「読み聞かせ」をしようではありませんか!
by kira_hoshi | 2007-06-01 22:57 | 本を読む
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